ゴルフ向上委員会 ”シブ子” レポート隊

2021年10月1日号


Vitalityレディス 東海クラシック
<住友生命Vitalityレディス 
◇17日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)
◇6502ヤード・パー72>
 


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(出典:ALBA /撮影:米山聡明)




今季8勝の勢いに乗った稲見萌寧と、フォーム改革途上の渋野日向子が同組で回った大会初日。

稲見「69」渋野が「70」。
荒天にも耐え抜き、バーディをしっかり奪っていった二人のゴルフは、いったい何が違っていたのだろうか?



渋野「メンタルという言葉が通じないくらい。仏ですね、悟りを開いている感じ」と、稲見を絶賛。


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=稲見の強さ=
『稲見は前半だけで2バーディを奪うと、後半は無理にピンを狙うことなく、きわどいパーパットも決めながら1バーディ。
崩れる気配を感じさせないゴルフが、渋野の目には仏に見えたと言う。


稲見「毎週、毎週、調子が違う。よかった部分がズレていたり、思うようにスイングがハマらない感覚もある。
  「最低限それなりに頑張っている感じ」

天候が荒れると予想したなかで、「狙ったところに打つだけ」の姿勢を貫いた稲見。

15番のパー5では絶好のポジションから2打目を無理に狙わず、グリーン手前の花道に運ぶと、圧巻だったのは3打目。約40ヤードの距離からキャリーとランを見事に合わせてバーディとした。何気ないパー5でのバーディに見えるが、この基本こそが稲見の強さだ。


=対する渋野=
渋野はこの15番でティショットを右に曲げてラフに打ち込むと、低く出した2打目はフェアウェイを転がり左のラフへ。
それでもピン奥2.5メートルにつける3打目でなんとかバーディをもぎ取ったが、「スコアはいいけど内容が」と首をかしげる
シーンがこのあとも目立った。


17番の短いパー4ではティショットを刻むも左のラフ。2打目はピンに対して飛んでいったが、ピンの先の下り傾斜に乗って
6メートルも残った。これを沈めたが、「距離感も合っていなくて、『入っちゃった』感じ」と納得のバーディではない。
続く18番でもフェアウェイからの103ヤードがグリーンをヒットせず手前の花道へ。13ヤードのアプローチをねじ込みチップ
インバーディとしたが、ここでもバーディを獲った喜びより悔しさが募る。』


渋野「自分がいつも練習している距離から乗らなくて」。

『課題に挙げ、練習時間の多くを割いてきた100ヤードの距離の2打目でチャンスを作れない結果に「う~ん…」と考え込む
など、消化不良の1日となってしまった。

渋野自身は納得がいかない場面が多かったのも事実だが、12番では35ヤードのバンカーショットを80センチにつけパーを
セーブするなど、結果は同じパーでも、そんなスタイルの違いを感じざるを得ない。』

渋野「アプローチとパターで拾えた部分もあった」。

渋野「稲見選手はボギーを打たないゴルフ。私もそういうゴルフをいつかはできたらいいかな」。

渋野「ショートサイドに外さない。リスクを背負わないなかでアンダーパーを出してきている。そういうのを自分もやりたい」。



(出典:ALBA /文・高桑均)

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